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「いただきます」
巨大かき氷にスプーンを刺して、一口掬う。
レモンの黄色が鮮やかだ。
「冷たくて美味しい」
パクパクと食べていると頭がキーンとしてきた。あ、きたきた。
頭を押さえて痛みを逃す。
『ふーっ』と息をはいて顔をあげると、みんなに『ぷっ』と笑われた。
「夏樹、必死だな」
アハハハハ……
いいけどさ。3人で笑うことはないよな。
ムッとしていると、祐也って紹介された子が「あんた可愛いなぁ。タメとは思えない」って言ったんだ。
可愛いって……
僕よりも随分背が低い人に言われても……
僕の視線を感じた祐也君が、「あっ、なんだよ。
今チビってバカにしただろう」と怒りだした。
その姿が可笑しくて、今度は僕も一緒に笑った。
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