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それにしても、まだ暑いのにみんな頑張ってるな。
砂浜って走りにくそう。
琢磨が指差した人たちが通りすぎた。
え………。櫂？
僕たちが歩いている道と海岸は少し距離があるからはっきりとは言えないけど、すごく櫂に似ていた人がいた。
まさかね。
櫂がここにいらたら……なんて考えてたから、そんな風に見えただけだよね？
「夏樹、どうしたの？」
「あ、何でもありません」
先輩も琢磨も何も言わないから、やっぱり僕の見間違いだったんだね。
それにしてもよく似ていたな。
世の中に3人似た人がいるっていうのだったら、ちょっと怖いかも。
櫂は今ごろどうしてるだろう？
楽しい合宿になってればいいな。
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