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「夏樹を探し回って汗かいたから、もう一回皆でお風呂に入らない?」 琢磨の提案に賛成した。 「先輩も一緒に入ろ、ねっ」 僕の言葉に、先輩もしぶしぶ頷く。 僕たちはおじいちゃんを起こさないようにそっと家に入り、もう一度お風呂場に行った。 「お湯は?」 「大丈夫。そんな気がしてさっき入れといたよ」 腰に手を当てて自慢げに言う琢磨が可笑しくて、先輩と一緒に笑った。 さっきまで泣いてたから顔はグシャグシャなんだけどね。 恥ずかしがる先輩を急かして服を脱ぐと洗い場の椅子に座った。 「あれ、やろうよ。流しっこ」 琢磨の提案で背中を流しっこしたり、シャンプーしてあげたり、湯船に並んで浸かったりして、お風呂を楽しんだ。 隣で笑う先輩を見つめる。 「こんなイケメンが、僕の事を好きだなんて…」 「夏樹!」 先輩がびっくりして、ちょっと溺れそうになった。 頭で考えたつもりだけど、声に出してたみたいだ。
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