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もうこの際聞いちゃおう。
「先輩は、僕の何処が好きなんですか?
イケメンじゃないし、社交的でもないし、気が利くわけでもないし……どこですか?」
先輩は、高校の時からすごくモテる。
いつも先輩の周りには人がいて、先輩はその中心で笑ってるんだ。
女性だけじゃなく、男性にも告白されたって聞いたこともあるのに。
何で僕なんだろう?
「え、あ、夏樹……ちょっとたんま。
あの………」
先輩の答えを聞こうと更に近づくと、琢磨に止められた。
「夏樹、裸で迫るのそれくらいにしてあげて。
先輩がのぼせちゃうから」
え……のぼせる?
よく見ると先輩は全身真っ赤になっていて、目がトロンとしている。
あれ、先輩?
その時やっと思い出した。
下半身は湯船に浸かってるとはいえ、僕たちは裸だった。
気づいた途端、僕も恥ずかしくて堪らなくなり、急いで脱衣所に逃げだした。
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