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結局櫂の家まで連れてこられて、玄関を入ってやっと手を離してもらえた。
「夏樹……」
うわっ。櫂が別人みたいで、ちょっと怖い。
「か、櫂。ちょっと落ち着こう。
そ、そうだ、お腹すいてるよね。
僕、何か作ろう……んっ………」
櫂にキスされて、びっくりした拍子に開けた口に櫂の舌が入ってきた。口の中を隅々まで舐められ、息が上がる。
頭がぼーっとしてきて、体から力が抜けてきた。
このままじゃまずいと思い、櫂から離れようとして胸を押すが、更にぎゅっと抱き込まれてしまう。
「はぁっ………ン……っ……」
舌を絡ませられて、鼻から声が漏れた。
いつもより激しいキスに何も考えられなくなり、体中の熱が一点に集まるのを感じた。
やだ……。
ジワジワと反応しはじめた自分自身が恥ずかしくて、僕は体をモゾモゾと動かした。
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