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「夏樹、感じてるの?」
いつの間にキスを止めたんだろう。
櫂が嬉しそうに僕を見下ろしていた。
恥ずかしくて首を振るけど、体を押し付けた櫂がにっこりと笑った。
「恥ずかしがらないで。夏樹が嫌がってないって分かって、俺は嬉しいんだから」
何か言いたいのに言葉にならない。
だから、僕も櫂に笑顔を向けた。
こういうことは夜にするって思ってたから、明るいところでするのは恥ずかしい。
でも、僕もずっと望んでたことだから、嫌なわけないのにね。
「行こう」
櫂は僕の手を引いて階段を上ると、優しくベッドに寝かせてくれた。
そして、僕の上に股がると、今度は優しく唇を重ねてきたんだ。
………キスがこんなに気持ちいいなんて知らなかった。
角度を変えながら、何度もチュッチュとキスを重ねていく。その間にも器用にシャツのボタンを外して、僕の肌を露にしていく。
最後のボタンが外された時、櫂が僕の首に噛みついた。
「はぁっ………やだっ………」
突然の刺激に背中が浮く。
噛んだところを舌で舐められると、更に身体中に電流が流れたようにビクビクと体が反応した。
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