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それからの事はあまり覚えていない。
「もう無理………。やだ……」
そんな言葉を繰り返しながら、僕は絶え間なく襲ってくる快感に翻弄されていた。
長い時間をかけて、櫂が丁寧にほぐしてくれたのは、ぼんやりと覚えている。
「もう、大丈夫だから」って言っても、「夏樹が苦しむのは嫌だから」って言って、愛おしそうに頬にキスをしてくれたんだ。
だけど実際に櫂を受け入れてみると、想像していたよりも苦しくて涙が出た。
そんな僕を気遣いながらも、櫂はゆっくりと僕の中を満たしていった。
「あっ…………はぁ、はぁ……んっ……」
ごめん、櫂。
僕、もう無理かもしれない。
息をすることさえ辛くて、諦めそうになった時、櫂に優しく口付けられた。
そして、
ゆっくりと舌を吸われる。
気持ちよくて力が抜けた一瞬に、櫂がぐいっと腰をつきあげた。
「うあっ……………」
おへその下辺りまで櫂を感じて、僕は櫂にしがみついた。
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