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「夏樹、大丈夫?」
櫂が目尻に口づけし、流れた涙を優しく舐めとってくれる。
嬉しそうな櫂を見ていると、すごく幸せを感じる。
………僕、やっと櫂とできたんだね。
櫂は優しく僕を抱き締めてくれたんだ。
しばらくすると、櫂が『はあっ』と息を吐いた。
辛いんだよね。
経験はないけど僕も男だから分かるよ。
「大丈夫だから、動いていいよ」
「ありがとう」
櫂は僕にキスすると、優しく動き始めた。
「あっ……あっ……櫂………か、い………っ……」
櫂を近くに感じたくて、必死で背中にしがみつく。
「櫂………はぁっ……大、好き」
「うん、俺も、大好きだ」
幸せで、嬉しくて、涙が止まらない。
何度も何度も押し寄せる快感に溺れながら、僕は意識を手放してしまった。
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