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「琢磨の所?」
「いや、琢磨には夕方行くって連絡したから。
じゃあ、行くぞ」
祐也君は、僕の腕を掴んで歩き出した。
連れてこられたのはカラオケだった。
えっ?
祐也君は、僕にマイクを渡してきた。
「何に悩んでいるのかしらないけど、とりあえず思いっきり歌ったらすっきりするから。
さ、歌え」
そう言って、にっこり笑った。
祐也君を見ていると、グチグチ考えている自分がバカみたいに思えてきた。
「分かった。歌おう」
それから二時間、僕と祐也君は思いっきりカラオケを楽しんだ。
「どう、すっきりした?」
「うん」
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