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そっか、おばさんいないんだ。
僕は、櫂の後ろからそっと抱きついた。
「え、え、夏樹?」
昨日まで話しかけてもまともに返事すら出来なかった僕が、自分から抱きつくなんてびっくりするのも無理ないよね。
「櫂、前向いたまま聞いて。
あの……最近の僕の態悪かったよね、ごめんなさい。
櫂を沢山傷つけたよね」
「…………」
櫂からの返事がないっていうことは、すごく傷ついたって事だよね。
否定することも出来ないくらい……
「夏樹、理由を聞かせてくれる?」
「うん」
櫂の部屋に移動した僕は、あの日からの気持ちをゆっくりと話しだした。
ても、話しているうちに気持ちがぐちゃぐちゃになってきて、うまく伝えられず泣きそうになる。
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