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「この服……」
「あ、お風呂まではさすがに連れていけなかったけど、一応体は拭いたんだ。
まだ、気持ち悪い?」
そんな事までしてもらったんだ。
「ありがとう。
櫂、大好きだよ」
僕は櫂に抱きついた。
「え、夏樹?」
櫂はびっくりしながらも、僕を抱き締め返してくれる。
「夏樹、キスしたい。ダメ?」
「ううん………僕もキスしたい」
僕たちは腕を解き、互いに見つめ合った。
櫂がゆっくりと顔を傾けて唇が触れるほど近付いたとき、ガチャリと玄関が開く音が聞こえた。
「ただいま。櫂、帰ってるの?」
おばさんの事、忘れてた。
慌てて離れた拍子にバランスを崩した櫂が、ベッドから転がり落ちてしまったんだ。
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