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「私、カプチーノとパンケーキ」
「私は、カフェモカとパンケーキ」
僕は、キャアキャアはしゃぎながら注文する女の子達ににこやかに応対すると、マスターに注文を伝える。
「了解。上条くん、今日はいい顔してるね」
「昨日はすみませんでした。
お陰で気持ちを切り替えることが出来ました」
「それは良かった」
マスターはそれ以上質問することなく、パンケーキを焼きはじめた。
詳しく聞かれたらどうしよう……って身構えていたから、ほっとして思わず『ふうー』と安堵のため息が漏れる。
昨日は櫂がベッドから落ちて、階下のおばさんに「うるさい」って怒られた。
「プロレスごっこしてた」っていう無理な言い訳をあっさり信じたおばさんは、「あんたたちはいつまで経っても子供なんだから」と呆れていた。
それから、「なっちゃんも夕飯食べていって」って誘われて、櫂とおばさんと3人で楽しく夕飯を食べたんだ。
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