1645人が本棚に入れています
本棚に追加
/460ページ
僕のシフトが終わり着替えていると、『お疲れ』と琢磨がやって来た。
琢磨は今からラストまでのシフトらしい。
「昨日は、祐也君と遊んだの?」
「居酒屋で飲んで、うちに泊まって、昼頃帰って行ったよ。
途中焼きもちやきの恋人から何度もメッセージが届いて、その度に言い訳してたよ」
エプロンをつけながら琢磨が楽しそうに笑った。
あんなに威勢のいい祐也君でも恋人には弱いんだな。
僕も可笑しくなってきて、琢磨と一緒に笑う。
「夏樹、今日はいい顔をしてる。最近酷かったから心配してたんだよ」
「ごめんね。琢磨にまで迷惑かけちゃったね」
「夏樹が元気ならそれでいいよ。
あ、祐也がまたみんなで遊ぼうって。
あいつの恋人の事、聞いたんだろ?」
僕が頷くと、琢磨は話をつづけた。
「すごくいいやつなんだ。
優しくて、祐也が大好きって全身で伝えてるようなやつ。
また、紹介するよ」
最初のコメントを投稿しよう!