中司 仁(なかつかさ じん)

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上条が友達の肩に手を置いて、弾けるように笑った。 仲のよい友達同士の何気ない風景が、俺にはすごく眩しく見えた。 「夏樹」 そう呼び掛けて友達が上条の肩に腕を回した。 くっ…… 俺は知らず知らずの内に下唇を噛んでいた。 どうしてあそこにいるのが俺じゃないんだろう。 そんな事を考えている自分にびっくりした。 『上条』、『中司先輩』と呼び合う自分達の関係がとても希薄に思えてならなく、それがとても悔しく思えた。
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