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それから、安永の提案で3人でお風呂に入った。
流しっこしたりして楽しくすごし、湯船に浸かっとき、夏樹が突然質問してきた。
「先輩は、僕の何処が好きなんですか?
イケメンじゃないし、社交的でもないし、気が利くわけでもないし……どこですか?」
こいつは自分が可愛いって全然自覚がないんだな。
それに、外見だけじゃなく、夏樹の優しさや誠実さには人を惹き付ける力があるんだ。
質問に答えようと顔を上げると、裸の夏樹が目の前に迫ってきていて慌てる。
「え、あ、夏樹……ちょっとたんま。
あの………」
制止しようと腕を突きだすと、夏樹が不思議そうに首を傾けた。
俺が夏樹の肌に触ってみたいってずっと思ってるなんて、全然わかってないんだろうな。
「夏樹、裸で迫るのそれくらいにしてあげて。
先輩がのぼせちゃうから」
安永の言葉で、初めて自分がぼせそうになってるのに気づいた。
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