中司 仁(なかつかさ じん)

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夏樹がお風呂から出ていった後、少しだけ安永と話をした。 「可愛いですね」 「そうだな。安永、お前も『言わないで下さい』」 安永は俺の言葉を遮った。 「俺は、夏樹の友達でいたいと思っています。だから……」 やっぱり、安永も夏樹が好きになっていたんだ。 「お前はそれでいいの? 辛いよ」 「いいんです。 まあね、ちょっとは考えました。もし俺が蓮見より早く夏樹と出会っていたらって。 でも、そうじゃなかったのが答えなんです」 そう言って安永は笑ったんだ。 「俺、夏樹を見てきます。 あいつまた色々気にして落ち込んでると思うので」
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