中司 仁(なかつかさ じん)

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う……ん。 夏樹がごそごそと動いて、俺の胸にスリスリしてきた。 夏樹、夏樹……。 俺がもっと早く告白してれば違った結果になっていたのかな。 こうやって俺の腕の中に居てくれたんだろうか? ……諦めが悪すぎる自分に苦笑する。 いつ告白しようが、夏樹は蓮見しか選ばないんだ。 明日になったら、先輩に戻るから。 だから、今だけは許して。 俺は夏樹の頭にキスをしてから、ゆっくりと目を閉じた。 起きたらびっくりするだろうな。 夏樹の驚いた顔を思い浮かべながら、幸せな気分で眠りについた。 次の日…… びっくりして飛び起きたのは俺の方だった。 夏樹のいたずらで、俺は安永を抱き締めていたんだ。
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