嫉妬

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僕だけじゃないんだ。 そう思うと、怖い気持ちが薄れていく。 櫂の動きが激しくなって、もう何もかもが飲み込まれる。 「あぁ……櫂……僕もう、んっ……あっ、やっ……」 「夏樹、一緒に……」 一際激しく突かれて、頭が真っ白になった。 体の奥に熱いものを感じた途端、一瞬だけ意識を手放した。 けれど、僕を抱き締める櫂の体重を感じて、目を開ける。 ぐったりと僕にもたれ掛かる櫂が愛しくて仕方がない。 「櫂、大好きだよ」 「夏樹…俺も大好きだよ。ありがとう」 そして、僕は櫂と共にベッドにぐったりと沈み込んだ。
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