嫉妬

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トゥルルルル トゥルルルル 聞きなれた電話の音で目を覚ますと、小さなオレンジの光だけがさす部屋で、床に落ちている僕の携帯が青く光っていた。 電話だ。 体をゆっくりと起こしてみると、今度はちゃんと歩けそうだ。 僕、また寝ちゃったんだ。 櫂にお風呂に入れてもらったことは覚えている。あれは、メチャクチャ恥ずかしかった。 それからキスして……その後がわからない。 櫂は部屋にいないから、下かな。 もう夜みたいだし、おばさんたちは帰って来たんだろうか? そうだ。電話に出ないと。
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