放っておけない

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先輩、一体何があったの? 僕は自分から先輩に連絡を取らなかったことを後悔していた。 連絡がないのをずっと気にしてたのに。 「あの……それで、先輩は夏樹の事を何て話してるんですか?」 櫂がお母さんに聞いた。 「最近疲れてるのか、昼でも夜でも寝ちゃうことが多くて、その時に寝言を言ってるんです。『夏樹、夏樹』って。 それで、『夏樹さんって、お友達?』って聞いてみたら、『テニス部の後輩でさ』って教えてくれたんです。 普段友達の事はあまり話さないんだけど、あなたの事はすごく楽しそうに話してくれた。 そして、『夏樹に会いたいよ』って悲しそうに呟いたの。 それで……」
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