放っておけない

7/36
前へ
/460ページ
次へ
僕はフラフラする先輩を支えて階段を降りた。 前よりもずいぶん痩せた先輩は、少し歩いただけなのに息が切れている。 「大丈夫ですか?」 「うん、ありがとう。夏樹は本当に心配性だな」 先輩は笑うけど、顔色が悪いから体調はあまりよくなさそうだ。 テーブルを見ると、美味しそうな和食が並んでいる。これなら、食欲が落ちている先輩にも食べれそうだ。 本当はお粥がいいんだろうけど、先輩は食べなさそうだから。 「いただきます」 僕たちは、先輩のお母さんが作ってくれたご飯を美味しくいただいた。 食べながら先輩をチラッと見ると、少しずつだけど、ご飯を食べていて安心する。
/460ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1645人が本棚に入れています
本棚に追加