1645人が本棚に入れています
本棚に追加
「どこにもいかないので、安心して眠ってください」
僕が笑いかけると、服から手を離した先輩がようやく目を閉じる。
邪魔になるかなって思いながら頭をナデナデしていると、スースーと静かな寝息が聞こえてきた。
ぐっすり寝てください。
僕は撫でるのを止めて、時計を見た。
櫂、今ごろどうしてるかな?
もう帰ってるよね。
僕を置いて一人で帰る気持ちはどんなだっただろう?
絶対辛かったよね。
僕は、改めて櫂の大きな愛を再確認した。
最初のコメントを投稿しよう!