放っておけない

32/36
前へ
/460ページ
次へ
「睨むなよ。 お前さ、俺がどうして夏樹君の事が分かったか不思議なんだろ? そりゃ分かるよ。 母さんにもバレてるぞ」 えっ………。 びっくりしてる俺には構わず、礼は話を続けた。 「お前さ、自分がどれだけ他人に淡白か気づいてないだろ? 冷たいって言うのとは違うんだ。 夏樹君の言うように、友達や後輩を大事にしてるから、男女問わずお前を慕う人は沢山いるんだろう。 だけど、お前が慕う人間はすごく少ないんだよ。 だから、お前をよく知ってる人間にはすぐにバレてしまうんだ」
/460ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1645人が本棚に入れています
本棚に追加