1645人が本棚に入れています
本棚に追加
「先輩は礼さんが大好きなんですね」
僕の言葉にムッとしてるけど、耳が赤いですよ。
「夏樹、うるさい」
「すみませーん」
ふざけた僕が可笑しかったのか先輩と二人で笑っていると、『ピンポーン』とチャイムの音が聞こえた。
櫂だ。
玄関の扉を開けると、そこに少し息を切らした櫂が立っていた。
「櫂、どうしたの?バイクじゃないの?」
「バイクだよ。でももう少しで着くって所でガソリンが切れたから放置してきた」
あまりにも櫂らしくない行動に驚く。
最初のコメントを投稿しよう!