ダブルデート

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「先輩は礼さんが大好きなんですね」 僕の言葉にムッとしてるけど、耳が赤いですよ。 「夏樹、うるさい」 「すみませーん」 ふざけた僕が可笑しかったのか先輩と二人で笑っていると、『ピンポーン』とチャイムの音が聞こえた。 櫂だ。 玄関の扉を開けると、そこに少し息を切らした櫂が立っていた。 「櫂、どうしたの?バイクじゃないの?」 「バイクだよ。でももう少しで着くって所でガソリンが切れたから放置してきた」 あまりにも櫂らしくない行動に驚く。
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