ダブルデート

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「うん。荷物取ってくるね」 リビングに置いていた鞄を喪って戻ると、櫂の顔がこわばってる気がした。 何かあったのかな? 櫂に確かめようとしたとき、『夏樹』と先輩に呼ばれた。 「ありがとうな。 それと、母さんがまた夏樹に会いたいって言ってたから、暇な時に遊びに来てやって」 先輩のお母さんは仕事をしているから、僕が起きたときにはすでに出掛けていたんだ。 「はい、ぜひ伺います。 では、帰ります。 先輩、まだ無理はしないで下さいね」 「分かってるよ。気を付けてな」 僕ちは先輩に頭を下げると、外に出た。
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