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先に着いたのは僕だった。
「お一人様ですか?」
「いえ、後二人来ます」
「では、こちらへどうぞ」
案内されたのは、窓際の4人がけテーブルだった。
店内は明るくモダンで、店員さんも感じがいい。
見た所1人で来ている人もいるから、今度は小説でも読みに来ようかな。
「注文は連れが来てからでもいいですか?」
「かしこまりました」
ここ、本当に感じがいいな。
お店を見ていると、一人の店員さんと目が合った。
あれ、琢磨?テニスサークルで知り合った琢磨がカウンターの近くに立っている。
琢磨も僕を見てびっくりしてるみたいだ。
僕が小さく手を振ると、琢磨が近づいてきた。
「夏樹だよな?びっくりした」
「僕も。琢磨はここで働いてるんだね。
アルバイトか……すごいな。僕も何か始めようかな?」
櫂もアルバイトを始めたし、僕も帰りに求人情報誌を見に行ってみようかな。
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