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「じゃあ、ここで働かない?
実はこの店叔父さんがオーナーなんだ。
夏樹なら、一発オッケーだと思うよ」
僕なら……って、何基準?
ああそうか、親戚の子の友達だからなんだ。
もしそうならいいかもしれない。
知り合いがいれば楽しいだろうし、何よりこのカフェの雰囲気が好きだから。
「本当?もし良かったら頼んでくれる?
履歴書とか書いてからの方がいいかな」
「履歴書は書いておいて。面接はあると思うから。
じゃあ仕事に戻るな」
琢磨が離れたすぐ後に、美夏と葛城さんと女の子が入ってきた。
美夏が僕を見つけて嬉しそうに駆け寄る。
「葛城先輩。双子の兄の夏樹です。
夏樹、こちらが葛城 修也(かつらぎ しゅうや)さん。そして、妹の千帆(ちほ)さん。
千帆さんは私たちの2つ下なの。高校同じだったのよ」
僕と葛城さんと妹さんが挨拶を交わすのを、美夏はにこにこと見ていた。
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