紹介

12/17

1643人が本棚に入れています
本棚に追加
/460ページ
「え、ちょっと何」 美夏が何か言おうとしたけど、櫂はお構いなしに美夏を自分の隣に立たせ……手を離した。 「夏樹、来い」 そして、今度は僕の腕を掴み、引っ張りながら店を出た。 僕はさっきのショックからまだ立ち直れおらず、されるがままに櫂に引っ張られて行く。 櫂はカラオケ店のビルに入り受付を済ませると、飲み物も取らずに部屋に入った。 少し乱暴に僕をソファーに座らせると、自分も隣にドカリと座る。 そして僕を鋭い目で見ると、「どういう事だ!」と聞いてきた。 あー、もう正直に言うしかない。 僕は観念して、全てを話すことにした。
/460ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1643人が本棚に入れています
本棚に追加