1643人が本棚に入れています
本棚に追加
/460ページ
「夏樹、俺の気持ち、本当に分かってる?」
「うん、分かってるよ」
美夏の事が忘れられるまで、話題にしないでって事だよね。
大丈夫。任せて。
にこにこ笑う僕を、櫂が怪しそうに見てくる。
「本当に分かってる?」
「分かってるよ」
「じゃあ、夏樹の気持ちは?」
僕の気持ち?
櫂が好きだよ。
って、なんか恥ずかしいな。
櫂の意地悪。
上目使いで櫂を睨むと、櫂がじっと見つめてきた。
「………夏樹……」
櫂が僕の顎を持ち上げて、唇をぴったりと重ねてきた。
「んっ……」
さっきよりも大人のキスにくらくらする。
櫂……大好きだよ。
ああ、やっぱり、諦めることなんて出来ない。
最初のコメントを投稿しよう!