バイト

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「夏樹、俺の恋人になってくれる?」 えっ、こ、恋人! 僕が櫂の……? 「だめ?」 だめじゃないよ。ないけど……。 本当に、本当にいいのかな? 「ううん。 でもね、僕は男だよ。本当に大丈夫?」 「夏樹は俺が男だから大丈夫じゃないの?」 そんな事あるはずないよ。 ずっと櫂だけが好きだったんだから。 「ううん。櫂がいい。男とか女とか関係なく、櫂じゃないと嫌だ」 「うん、そうだね。俺も夏樹だからだよ。 夏樹じゃないと嫌だよ。 ねぇ、恋人同士のキスしようか?」 「うん」 櫂がゆっくりと顔を傾けて、僕の唇にチュッとキスをした。 「夏樹、目を閉じて」 「あ………んっ」 櫂との4度目のキス。 でも、合意のキスはこれが初めて。 今までと全然違うんだ。 嬉しくて涙が出る。 櫂、好き。大好き。 これからは、ずっと一緒に居てくれるんだよね? 櫂は僕の恋人なんだよね。 「あっ………んっ。櫂……」 「夏樹、可愛い………」 僕たちは、飽きることなくキスを続けた。
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