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たぶん、僕はすごく不安そうな顔をしているんだろう。
男同士でどうするかは知っている。
でも、いざ自分がって思うと怖いんだ。
櫂は僕の頭をボンボンと優しく撫でてくれた。
「大事にするから。だから、そんな顔しないで笑っててよ」
「うん、ごめん。じゃあ、お風呂入ってくるね」
僕は、ありがとうとごめんねの気持ちを込めて櫂に笑いかけた。
そして、今は櫂のベッドで一緒に寝ている。
櫂が僕を抱き締めているから、櫂の心臓の音が耳に響く。
さっきから何度もおやすみのキスを繰り返して、やっと眠れそうだ。
「おやすみなさい」
心地いい眠気に誘われて、僕はすーっと眠ってしまった。
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