バイト

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何だか恥ずかしくなって前を見る。 向かい合って寝たはずなのに、気づけば櫂が後ろから僕を抱き締めていた。 「おはよう。今何時?」 「6時。ごめんな、夏樹はもっとのんびりでいいんだろ?」 「バイトは10時からだから、もうちょっと寝てるかな」 櫂は週末だけ、引っ越しやさんのアルバイトをしている。 肉体労働だから、暑いと大変そうだ。 「夏樹、こっち向いて」 櫂に言われて体ごと振り向くと、おでこにチュッとキスされた。 えっ。 「おはよう。あー、バイト行きたくないな」 「うん、僕も行きたくないよ」 「………そんな事言ったら、このままここに閉じ込めたくなるよ」 「えっ……櫂…………ンッ……」 昨日よりも激しいキスに頭がくらくらする。 でも……幸せだ。 入り込んできた舌に口の中すべてを舐められて、最後に僕の舌を絡めとる。 「う……んっ………」 どうしよう。気持ちよすぎて、からだの色んな所が反応してしまいそう。 いや、もうしてるかも……
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