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接客をして、千帆さんの元へ戻る。
サボってる訳じゃない証拠に、水のピッチャーを持ってテーブルを訪れた。
「さっきは、ごめんね」
「大丈夫です。それで私『すみませーん』」
「ごめん、ちょっと行ってくるね」
注文を取ったり、運んだり、片付けたりの合間に千帆さんの所に行くが、なかなか話が聞けない。
「あの……また来ます」
千帆さんは結局アイスティーを2杯飲んで帰っていった。
テーブルを片付けてカウンターに戻ると、琢磨が小さく拍手をした。
「夏樹って、すごいな。相手に一切の不快感を与えず、けれど都合が悪いことは一言も話させない、すごいスキルの持ち主なんだな。
これぞ神対応だな」
何が神対応だよ。
今日はフロアに僕と琢磨しかいないから、忙しかっただけだろ。
千帆さんに悪いことしちゃった。
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