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学校へ行く途中で白猫を見かけると、その日必ず問題が起きる。
B「おそ―い!」
A「お供え物持ってきた“参拝者”にそれは無いんじゃね―の? “神様”」
B「今日はなに!?」
A(チョロい)
俺の気持ちを代弁するように、足下の白猫が呆れたような鳴き声をあげた。
せかす”神様”――中学生くらいの少女。ただし狐の面付き。曰くこの祠の”守り神”らしい。
A「ほい。冷たくて美味いぜ」
B「ふぉおお」
A(大丈夫かこの“神様”)
威厳も何もあったものじゃない。
この”神様”、現代――特に食べ物の知識は皆無で、お供え物の食い物にも困っていたらしい。が、そこへ友(白猫)が連れてきたのが「現代の高校生」である俺。
つまり、現代の食べ物を知り尽くすまで毎日来い、ということだ。
ふらりと白猫が出てきたら集合の合図。
A(さて、これからどうなることやら)
でも、こんな日々も悪くない。
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