一日目~二日目

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 ……わたしは目覚めた。  玄関じゃない。ベッドの中で、しかもパジャマをしっかり着用してだ。  わたしは文字通りに跳ね起きると時計を見て余計に焦った。時計はカチコチと秒針を動かしながら十時を指している。出勤時間より一時間も遅い。絶望的だ。 「最悪……バックレのうえに朝寝坊?」  クビは確実だ。自分の浅はかな行為に後悔が募る。  わたしは溜め息をついてから不安をどうにかしたくてテレビをつけた。流れているのは朝のニュースが終わり、視聴者の投稿ハガキでドラマを作っている番組。今日は火曜日だから…… 「あれ?」  わたしは自分が寝ぼけているのかと思い疑問符を浮かべた。  流れていたのはサングラスをかけた小さいおじさんが司会をしている番組。月曜日から金曜日の正午からやっている番組の総集編で増刊号というやつだ。しかしこれは火曜日には放送していない、日曜日だけの番組のはず。 「どうして?」  わたしは立ち尽くしながら、ずっと分からなかった。
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