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早いもんで那智勝浦町の度真ん中、仲ノ町に生まれ育って53年。(勝浦にも仲ノ町というところがあるのだ。今の観光桟橋あたりね)変わってしまった景色や子供の時にあったことなど今の若者に知ってもらいたいと大それた気持ちというか、こんなこともあったんやでと言う軽い気持ちで僕の周りで、あった昔懐かしいことを短編小説風に書き記しておきたいと無性に思ったわけであります。まあ、気軽につきあってやってください。それでは、まず第一話。
それは、僕が小学校2年生の時の話である。 「タケちゃーん。今度の日曜日仮面ライダーの本郷猛が勝浦へ来るみたいやけどいっしょに会いに行くかん。」たけちゃんとは、僕のことである。昔から剛弘なのでタケちゃんと呼ばれていた。「うん絶対いく。おいさんかまんの。」友達のO君のお父さんは勝浦の地元新聞の記者で白黒で写真を撮る勝浦ではちょっと有名なおいさんだった。「あ~かまんで。おいさん、本郷猛に取材するさか賢一といしょに連れったるわ。もしかしたらいっしょに写真撮れるかもしれへんで。」「おいさん。ほんまかん。そやから僕おいさんのこと好きやねん。」と目一杯のおせいじをかましたったのである。
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