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「今日も誰も来ないねぇ。来るのは猫ちゃんと無愛想なで物好きな男子高校生だけだ」
「無愛想なのは認めるが物好きは言いがかりだ」
「こんな寂れた社に足を運ぶのは充分物好きだと思うよ」
「それ自分で言ってて悲しくないか」
「まぁ、事実だしねー。寂しいっちゃ寂しいけど」
「そう気を落とすなよ。ほら」
「お? アイスだ。くれるのか?」
「いらないのか? 溶けるぞ」
「いるいる。やっぱり夏はこれだよねー」
「セーラー着てアイス一本で喜ぶのも神様としては充分物好きだよな」
「なにおー。人間に我が身を近づけてより人間を理解してあげようという我が心が貴様には分からんのかー」
「ハイハイ。棒読み棒読み」
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