父との再会

時間旅行社は、郊外の静かなオフィス街の少し古びたビルの５階にあり、玄関は木製の扉で引き戸になっていた。

中に入ると、お客様を迎え入れるカウンターがあり、奥に２つの机があり、左手にソファーがあった。

受付の女性から、

「いらっしゃいませ。

　どのようなご用件でしょうか？」

と聞かれたので、私は、

「インターネットで、過去にタイムトラベルできるという広告を見て来ました。」

と答えた。

受付の女性は左手にあるソファーに案内してくれ、時間旅行のパンフレットを見ながら、いろいろと案内してくれた。

パンフレットによると、１０年前までの過去に時間旅行することができると書かれている。

１０年を超える過去や未来に時間旅行することはできないとのことだった。

私は、１０年前の２０１７年１月９日にタイムトラベルしたいと伝えると、

「日帰りで、よろしいですか？」

と聞かれたので、私は移動時間も考慮して、

「６時間程度滞在したいです。

　午前１１時から午後５時頃の時間帯で滞在したいです。」

と答えた。

そして私は、

「時間移動には、時間がかかりますか？」

と質問すると、

「１０分から２０分程度です。」

という答えだった。

今日は２０２６年１２月２０日で、１０年を超える過去には戻れないという制約があるため、２０１７年１月９日に戻りたい場合には、２０２７年１月９日を過ぎるとタイムトラベルはできないと言われた。

また、時間旅行社で時間旅行を行うための準備が１週間程度必要とのことだった。

このため、さっそく私は、２０２６年１２月２７日に時間旅行をするための予約申し込みを行い、この日は帰宅した。