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アスレティア様は報告を嬉しそうに聞かれていた。
私は思わずホッとしました。
アスレティア様は、今回の聖蛇の中から下界に召喚される事を楽しみにしていた様子だったので、私何かが召喚されて怒られるんじゃないかと正直ビクビクしていた。
そこで、アスレティア様が他人の心を読める事を思い出し恥ずかしくなった。
「アハハハハ!別に誰が召喚されても怒らないよ?寧ろ、メデルならとー君をしっかりサポートしてくれそうだから安心だねー」
「とーくん?」
「あれれー?名前聞かなかったのー?」
そういえば、一方的に私ばかり話していた。
な、何てことだー。
「大丈夫だよー、とー君は優しいから!」
アスレティア様は私の契約した主と知り合いの様で、とても気に入っている様子だ。
「うん、大好きだよー!あっ……メデル、とー君を誘惑しちゃ、めっ!だよ」
「し、しませんよ!」
「あらあら、メデル照れてるの?」
「お母様までー!あっ!皆もそんな温かい目で見ないでよ!」
集まって来ていた家族が何やらニヤニヤと私を見て笑う。
「まっ!冗談はここまでにしよっか」
アスレティア様が小さな手を叩きパチンッと綺麗な音を出した。
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