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「それで、メデルはとー君の事をどう感じた?」
私はそう聞かれ、心を読む神様に嘘を付く事など出来る筈もなく、正直に感じたことを応えた。
「そっかそっか。メデルもまだまだみたいだねー。何も分かってない」
私がまだまだなのは知っています。
でも、アスレティア様の雰囲気が少し変わった様に感じます。
もしかして、不機嫌になりました?
「アスレティア様。メデルが契約した人間とは何者なのでしょう?」
お母様の問いに家族全員……、あれ家族以外の聖蛇の皆様も集まって来てる。いつの間に。
……兎に角、この場の全員が耳を傾けている。
アスレティア様もいつに無く真剣な表情をしている様に見える。
「メデルが契約した少年の名前は、一乃瀬凍夜。かつて、神導の勇者と呼ばれた異世界人だよ」
その言葉にこの場にいた全員が、「え?マジですか?」って反応していた。
あれー、皆様知っているんですか?
私は名前すら聞いた事がないんですけど。
勉強はしているつもり何ですけどね。
「……もしかして、メデルは知らない?」
アスレティア様の問いに頷く。
「……はい」
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