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戦闘後のあんなボロボロの服をいつまでも着ている訳がないだろ?恥ずかしい。
「何言ってるんだ?お前たちは、これからその服で王国に行くんだろ?」
忘れていたのか2人の歩みがピタリと止まる。
「悪いが、お前たちが周りの奴等からどんなに変態だ、変質者だ、と騒がれても、俺は他人を装うからな」
「「…………」」
「凄いよな、入国待ちの列で一体何人にその体を見せびらかすつもりだ?運良く入国出来ても、変態の烙印は何処までも付き纏うぞ?」
2人を交互に見ながら、現実という名の口撃を2人に畳み掛けると、2人は目配せをするでも無く同時に頭を下げーー
「嫌よ!ヴィルと同じ変態だけは嫌!」
「それはこっちの台詞だ!」
ーー協力を仰いで着た。
まさに、阿吽の呼吸である。
「安心しろヴィルヘルム。ロリコンは一種の変態だ」
「だから!その呪文は止めろ!」
一応テンプレ通り否定するヴィルヘルムだったが、既に諦めたのか目から力が抜け見るからに落ち込んでいる。
「……冗談だ。服の事はメデルに任せてある」
「今の間は何だ?」
ヴィルヘルムを突っ込みを流しつつ、メデルを呼んでみる。
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