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に堕ちた人ーー〈魔人〉”と呼び、不評を流したりもしていた。 ……今考えれば、俺が消えて最も得をするのは聖王国なのだ。 もしも正体がバレた場合、俺の命の保証はない。 この国からは早目に離れた方が良いな……。 俺は3年前、異世界ルーファスでは100年前も前の事を当てがわれた自室のベッドに腰掛けながら思い出し、考えていた。 ここで部屋の内装を確認しておく。 まず初めに、俺が腰掛けている1人用の高級そうなベッドがあり、その近くには机と椅子がある。  この机に置いてあるのはランプと水差し、それとコップか。ランプにはボタンがついていて、それを押すと淡い光を放ち出した。 おそらくこの魔道具には魔物やダンジョンから採取出来る魔石を使用しているのだろう。 魔石とは長い時間をかけて固まった魔力の結晶の事を言う。大きさや純度などで価値が全く違う。地球で言う、宝石みたいな物だ。 この世界には日本の様に電気を使うといった発想や技術はない。しかし、だからと言って遅れている訳ではなく、魔力を使う事で独自の進化を遂げている。 まぁ、俺の一般常識は100年前の物なのでどこまで当てになるか分からないけどな。 そう思いながらラ
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