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ンプを消し、次は部屋の端にある怪しげな扉を見つけた。開けてみるとそこは少し広さのある子部屋でトイレと洗面台、それと上半身が見えるくらいの鏡があった。 流石にシャワーやお風呂はないか。 恐らく共有の大浴場の様な場所がお城のどこかにあるのだろう。 俺はきっとそうだと信じながら、早速トイレを確認してみると、それは日本の洋式便器と似ており、レバーを捻ると水が流れた。 異世界なのに水洗トイレがあるんだな。まぁ助かるからいいんだけど。 ちなみに100年前はなかった。 洗面台の蛇口を捻ってみれば常に一定の量の綺麗な水が出た。 これも100年前にはなかったよ。 俺は技術の進歩に少し感動しつつ部屋に戻り、水差しから透き通った綺麗な水をコップに注ぎ一口飲む。 ……普通の水だな。 別に味が上手いか不味いかを調べた訳ではない。もしも聖王国が、俺たちー異世界人ーを裏切れなくする為に、この水の中に地球で言う所の麻薬や魔法でも込めているんじゃないかと思ったが、特に何の変哲もない唯の水だった。 考えすぎか……いや、用心して困る事はない。 コップを机に置き、先程確認し終わった称号を思い出す。
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