第十二章

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「マイダー軍の万騎長が、ジュナを手に入れようと独断で敢行した作戦ならば」  僅か数人となった将校達に、アウド・ヤールは『後家つくり』にやられた兵士の言葉を繰り返した。 「本隊と連携せずに動いているのだ。まだ、反撃のチャンスはある」 「しかし、動けぬ竜が多すぎます」 「独り身の竜は何頭だ」 「二十三頭、および主が動けぬものが八頭。  しかし、長!  おやめ下さい!  モルト殿が負傷した今、それはあまりにリスクが高い!」  長の計画を察知したライラスが叫んだ。  
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