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「以上、です……」
「……ありがと」
鼻声なのが恥ずかしくて小さく笑った。
「そういう意外と涙もろいところも。……好き、だよ」
照れくさそうにボソボソと改めて好きだと言ってくれる彼に、私も恥ずかしくて笑った。
「……ありがと」
ドキッ!!
あ、ドキが胸々。
ってちっげーよ!!
手がかすかに触れ合ってそのまま、彼が私の手を握ってきた。
あ……。
武田くんの手は、私の思っているよりも男らしいゴツゴツとしてる。
おそるおそる握り返すと、彼が完全にこちらを向き真顔で私を見た。
ドキッとすると同時に。
私の中で芽生えるひとつの疑問。
私はメガネやコンタクトに全然縁がないから、イマイチ、ピンとこないけれど。
寝る時くらいは外すよね?
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