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1年後
父は会津藩の8代藩主敬容様に仕えているらしい。父が言っていた
「敬容さまの所に容保様が養子に来られたんだ 結もそのうち会うだろう」
父がいつもの笑顔を私に向け言った。
「容保....様?」
何か聞き覚えのある名前
兄に聞くと
「容保様?あぁ、会ったことあるぞ。1回な
父さんを継いで俺が容保様に仕えるかも知れないからな。それがどうした?」
なんで違和感を感じるんだろう...
「ううん。あっ!それより明日!明日!」
私は明日の事を思い出して兄さんを見る
兄さんを上を見て兄さんも思い出したように私を見る
「そうだな。明日だったな結の誕生日
父さんからはお金貰ってるよ。
どこに行きたい?」
「うーん。甘味を食べたいし、小物も欲しいし....。」
「あはは、結は欲張りだなぁ。
じゃあ明日庵宮の所は分かるかい?」
庵宮は私の家の近くの甘味処で
優しい老婦人が経営している
「うん。わかるよ」
「そっか。じゃあ、そこ行ってその後
小物屋を回ろうか。
あ、俺ちょっと用事あるから明日な。」
「うん!」
私は兄と別れた
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