つれづれなるままに

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薤露青「カイロセイ」 宮沢賢治の詩をもとに作られた映像を見る機会があった。 とても美しいと感じた。 青と緑がむせるほど満ちていた。 ただただ悲しかった。 主人公が涙した理由をわたしは汲むことができなかったが、あの光景は あまりにも 美しくて 儚くて 悲しく 愛おしいとおもった。 薤露青という色はこの世にはない造語なのだそうだ。 薤「ネギ」の細い葉から溢れおちる 雫の色なのだそうだ。 落ちる小さな線を命の儚いのになぞられえてあるのだそうだ。 わたしはその色を見たのなら 今後きっと 愛「かな」しいとおもうのだろう。
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