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あれからルーフ君はここを通っていない。
ということは、この先にいる確率が高くなる訳だ。
勿論それは必ずという訳でもないが、砂利道の匂いを探る社長の鼻に、自然と期待が高まる。
しばらく行くと、目の前に小さな滝のある沢に行き着く。それは滝というよりも流れ落ちる湧き水といった感じだ。
そこで社長と篠宮さんの足が止まった。どうしのかと後ろから覗いてみると、
「――!」
その瞬間、理解する。彼らが足を止めたのは、きっと沢の近くに一匹の横たわる動物を確認したからだろう。
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