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そんな15の夏だった
未熟な三月兎は変わる気配はなく
私は私で用がなければ自室にこもるという生活だった。
ただひたすらに関わりたくないという気持ちだった。
そのうち私が家をさっさと出てしまえばいいと思っていたし
この兎がこうなったのも親達が私のはなしを聞いてくれなかったからだと思った。
あの時から注意していたらこうなっていないんじゃないかと思う。
もう少しマシなのになっていたんじゃないかって。
そしたら少しは、ほんとに少しだけは仲良くできるような姉弟になれたんじゃないかと思うんだ。
憧れてたんだ。
だって1人だから。1人しかいなかったから。
姉弟のいる生活って1人よりももっと楽しいんじゃないかって。
密かに夢見てたんだ。
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