キャンバスの上

1/1
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/208ページ

キャンバスの上

僕は気づいていないけど 何でも自由に描いてる 理解はされなくてもいいし 幸せすらもが簡単に 手に入らないけど描けるよ 君も気づいていないけど 何でも自由に描けるさ 君の世界にカモメが鳴いてる 真っ暗闇はみんなに来るし 悲劇の限りを尽くした人でも 君の不幸を笑えない こんなに不幸なんだから カモメが鳴いて終わりかな そう思ったら朝が来て また酷いこと始まっていく こんなに辛いなら止めちゃおうか もう止めちゃおうか 何度もそう思うんだけれど 「これは君が描かないとなんだ」 そう言われては仕方なく 半ば終わりと思ってた ストーリーの先に進んでいくよ そんな時 不幸を知ってる人が来て "もっと辛い事はある、 そんなのお気になさるなよ"って 励まされたらイヤな顔 咲い返してあげなさい ひと春、ひと夏、ひと秋が 過ぎてはひと冬どこで死ぬとも 分からずともに精一杯に 生きて苦しみ果てには落ち葉と話したり キレイに語れぬコトばっかりで それでも自由に描けるよ 僕は気づいていないけど 君のキャンバスその上にいる すべてすべてを大事にしてね 2016.08.15
/208ページ

最初のコメントを投稿しよう!